富士山は今まで3200年の間に約100回は噴火しており、30年に1回噴火している計算になります。しかし、江戸時代中期の1707年の宝永噴火以降は、なんと約300年間の間、噴火しておらず現在に至ります。その分だけマグマも溜まっており、噴火した時の規模も被害も大きくなって来ます。
最新の科学的知見に基づき、噴火の調査対象を拡大し想定する火口の範囲も広めた調査等で再度、規模を見直されたのが令和3年3月改定のハザードマップの見直しです。
富士山はいつ噴火してもおかしくありません。富士山の地下20キロにマグマをため込んだマグマだまりがあり、すでにパンパンで溜まり切った噴火スタンバイ状態で、火山学的には100%噴火すると言われています。(火山学者・鎌田浩毅名誉教授)
地震との密接な関係があり、連動が懸念されますが、1707年に南海トラフでM8.6とされる巨大な宝永地震が起きて、その49日後に起きたのが富士山の宝永噴火です。南海トラフ地震→富士山噴火、逆に富士山噴火→南海トラフ地震と言うのも連動により充分考えられる様です。最悪のシナリオが、首都直下→南海トラフ地震→富士山噴火というパターンで、研究者によれば首都直下地震が起きれば連動により充分あり得るシナリオの様です。
以前に地震の予知等に興味があり研究会等に参加していたこともありまして、ネットではいろいろな所から情報収集しておりまして、その時に火山学者が大騒ぎしているBBSを紹介され、その投稿では富士山が噴火すると騒いでいました。その2000年からの時期は富士山の低周波地震が頻繁に発生しており、(グラフが天井まで伸びているところ)あわや噴火というところまで行った様ですが、その後、沈静化しました。メディアにはほとんど報道されませんでしたが、河口湖ではこのタイミングで、この観光地ではタブーとなる富士山噴火想定の避難訓練を自衛隊を含めて初めて行った様です。気象庁火山観測データーの富士山火山活動解説資料に2000年~2001年の低周波地震の解説記録が削除され一切ないのが気になりましたが。。
しかし、その後、2011年3月11日の東日本大震災の4日後に静岡県東部でマグニチュード(M)6.4の地震が起きました。富士山のマグマだまりに噴火を引き起こしかねないほどの大きな圧力がかかったことが、防災科学技術研究所などのチームの研究で分かったとの事。富士山の直近の噴火である1707年の宝永噴火で直前の宝永地震により富士山に加わった力より、今回の力は強く、チームは「地震から数年たってから噴火する可能性もあり警戒が必要」としていた様です。
チームは、富士山の直下でマグマが滞留しているマグマだまりにかかった力を推定。マグマだまりの中心が地下約15キロにあると仮定した場合、2回の地震により最大で計約1.6メガパスカルの力がかかったとの結果を得ました。富士山も含め、過去には0.1~数メガパスカル程度の力で噴火した例もあるという。マグマだまりの状態が違うとみられるが、同研究所の藤田英輔主任研究員は「1.6メガパスカルというのは小さくない」と指摘しています。
その時、多くの火山学者は富士山噴火を覚悟していた様です。京都大名誉教授・鎌田浩毅氏は震度6強の地震を受けても、噴火しなかったのは、まさに奇跡だと言っています。その後の数年以内の噴火の可能性を言われていましたが、とりあえず、今のところは噴火には至っていないと言う状況ですね。。
その様な危機が2000年と2011年に2度ほどありました。メディアでは一切報道されませんでした。明日、噴火してもおかしくはない富士山ですが、マグマの直上で大きな地震が起きれば前兆もなく直後に噴火します。そして、噴火後3時間で首都圏は火山灰によりブラックアウトすると言われています。(火山灰による影響は後日アップいたします)
東日本大震災から日本は地震の活動期に入っていて、日本各地で巨大地震が切迫している状況です。どこかで大きな地震が起きれば、東日本大震災の時の様に連動して富士山が噴火する可能性があります。
自分は大丈夫と言う「正常性バイアス」に支配されずに、過去や歴史を学んで、自然を正しく恐れ、これから起こるであろう災害に万全に備えたいですね。
火山関係の以前の投稿です。
■(トンガ火山噴火)今後3年以内に長雨・冷夏で食料飢饉の可能性
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