■ 富士山噴火による深刻な火山灰の影響

日本列島には火山が多く過去に噴火して大量に降り積もった火山灰は、それまでの土壌と一体となって、火山地域の肥沃な表土層になり恵みをもたらします。富士山の噴火の火山灰が堆積したものは、関東地域では畑の赤土と言われる赤褐色の関東ローム層となり相模原では2m近くも堆積しています。

多くの火山の周辺の土壌が肥沃なのは、古い火山灰の堆積物の赤土があるためです。長期的に見れば、火山活動はこのような恩恵をもたらす一方で、火山噴火による災害は噴火のサイクル自体は長いので、その間、肥沃な火山地域には多くの人々が暮らし根付いています。

降り積もった直後の火山灰粒子は、酸性の被膜に覆われていて、肺や目へ刺激を与えます。この被膜は、雨が降ればすぐに取り除かれますが、その結果、周辺地域に供給される上水の水質が悪化して、酸性である火山灰は植物にも影響を与えるので、農作物が不作になってしまいます。

降灰の可能性マップ

火山灰は送電線に積もりショートさせ、火力発電所の外気吸入フィルターの目詰りや、太陽光パネルへの降灰などでも各地で停電し、集水池の降灰等で断水の恐れもあります。数ミリの降灰で車は運転できなくなるので高速道路は通行止めとなり、鉄道も信号用電流が阻害され首都圏全域でほぼストップ。羽田や成田空港も飛行機が離着陸できなくなり滑走路は閉鎖され、農業にも甚大なダメージを与えます。災害時に頼みのスマホは、携帯電話基地局のアンテナに付着すれば通信障害が発生して、停電が続けば携帯電話基地局が機能停止して、全く使えなくなります。

前々回の北海道の有珠山の噴火の時ですが、若かりし頃、その時にたまたま北海道をお友達と旅行していて、若気の至りで、噴火を見に行こうと有珠山に向かって国道をたどって行きましたが、途中で自衛隊が道路封鎖していました。その時に火山灰の降灰に遭遇しました。車で走っているとフロントガラスに粒になった火山灰がビシビシと音を立ててガラスに叩きつけられます。しばらく走っていると車が突然エンストしてしまいました。近くの整備工場に見てもらいましたら、エアークリーナーのフィルターが火山灰で詰まっていた様でした。エアーで吹き飛ばしてもらい無事に動くようになりましたが、車の場合はエアークリーナーのフィルターの詰まりでの、突然のエンストも考えておかないとダメなようですね。。

最低限必要なものとして、火山灰から目や呼吸器を守るためのマスクやレインコート、ゴーグルなどの用意があると良いですね。電気・水道などのライフラインも止まりますので、そのための備えも大切です。

 


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