■ ロシア発の第2次ウッドショック

コロナ禍で起きた最初の第1次ウッドショックですが、アメリカではコロナ対策として米政策金利を実質ゼロに誘導する政策が住宅ローン金利を引き下げたことにより、着工件数の増加に拍車がかかりました。それにより木材の供給不足が生じて、ウッドショックとなり、2020年の秋頃から輸入材が少しずつ不足して、日本に入りづらくなり高騰してきました。

これには、商品先物として投機的な動きもあると言われていて、ツーバイフォー材が4倍くらいに跳ね上がっています。鋼板や鋼材などの金属部材も値上げが相次いでおり、2022年以降も資材全体の価格が高止まりする可能性も指摘されています。

ロシア側にも輸出規制の動きがあり、ロシアの経済制裁への対抗手段としてロシア政府は22年3月10日、通信機器や鉄道車両など200品目以上の輸出を22年末まで禁止すると発表するとともに、日本を含む非友好国に対して一部の木材や木材製品の輸出を停止するとしました。

コロナ禍で飲食業をはじめ、いろいろな業種が影響を受けて大変でしたが、建築関係もコロナのウッドショックが、そのうち終わるかと思っていましたが、ロシアのウクライナ侵攻がこの様な形で影響してくるとは思っても見なかったと思われます。

最近は、建設資材の高騰はLIXIL等の大手も値上げ、そして、内装材まで至り、かつてない値上げが始まろうとしています。内装材大手のサンゲツは、原料価格の高騰や物流コストの上昇でほぼ全ての製品を2022年4月1日の受注分から一斉に値上。サンゲツ社長は「今のままでは業界総倒れ」と焦心しています。

工務店やビルダーは健全な会社運営を行っていて仕事があっても、木材が入って来なければ仕事が動きません。このままでは倒産が相次ぎ、世界的な恐慌にもなりかねないと専門家も危惧しています。

 

生活空間工房 クラフトワーク

〒253-0332 相模原市南区西大沼5丁目17-7
TEL  042-746-6641 FAX  050-3153-2183
 URL  http://craftwork-plus.com
Mail   info@cr-w.com

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です