■日本の「マスク文化」■

日本人はもともとマスクの着用に抵抗がなく、日本人は古くは神事の際に和紙などを口に挟んだり、江戸時代には頭巾や覆面をかぶったりして、口を覆う行為には歴史があり、そして、花粉症予防でもマスクの着用が広く浸透しており、コロナ禍でマスク着用が当たり前のように普及しました。日本の新型コロナの感染者や死者が抑えられた要因の一つでは、マスクの着用とも言われています。

近年、日本で起こったパンデミックでは、100年前の1918年から始まったとされるスペインかぜで全世界で推定4千万~1億人が命を落とし、日本でも約38万人が死亡しました。原因はウィルス感染で、流行の第1波より第2波の方が10倍、致死率が高かったという。当時はウイルスを観測できる電子顕微鏡も開発されておらず、原因がウィルスや菌であることがわっかったのは19世紀後半になってからで、当時は原因も分からず、飛沫感染というのは感染蔓延の危機感より直感的に感じていたのではないでしょうか。

 

スペインかぜ流行当時にマスクの着用を呼び掛けるポスター(内務省衛生局著「流行性感冒」より)

1918年から世界的に大流行したスペインかぜで、当時の日本政府が国民への注意喚起に使ったポスターで「恐るべし ハヤリカゼ の バイキン!」「マスクをかけぬ命知らず!」「汽車 電車 人 の中ではマスクせよ」外出の後はウガイ忘れるな」「マスクとウガイ」とうたっていました。感染の原因がウィルスとは分からずに、流行風邪のばい菌として恐れられていたようですね。

政府がお粗末なアベノマスクの配布の対応をしているような状況では、当時の教訓は生かされていない事はなかったのでしょうが、使い物にならないマスクは単に税金の無駄使いと言う事でしかないですよね。。

 

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