えんとつ町のプペル、初日に109シネマズ グランベリーパークで見てきました。絵本での「えんとつ町のプペル」は知らなかったのですが、お笑いのキングコングの西野亮廣さんが手掛けた大ヒット絵本の映画化とのことです。何より、映画の「鉄コン筋クリート」の映像や世界観が好きで、それを手掛けたSTUDIO4℃のアニメーションを見たかったのです。
背景の街並みがブレードランナーのようなアジアンな近未来都市のイメージで、緻密に書き込まれた立体感のあるビジュアルがとにかく素晴らしく圧倒されます。
ストーリーはポジティブでシンプルなストレートの直球です。大人にとって現在のコロナ禍の先の見えない閉塞感は、黒い煙に覆われたえんとつ町にオーバーラップするものがあり、街を覆う黒い煙を払い、星を見つけるまでのストーリーは希望を与えてくれます。人間の本質的なものをテーマにして作られている様ですので、たくさんの人に響くのでしょう。これは絵本の映画化というよりも大人が見るための映画ですね。初日のレイトショーに行ったのですが、当然、大人ばかりですが、いたるところですすり泣きが聞こえてきました。
西野亮廣さんが「人間が幸せになる為に作り出した『お金』で、人間に格差ができるのは、全然面白くない。本を買うことが出来ない人達が、手に入れられるモノにしたい」という思いでこの絵本を全ページ無料公開されています。
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