中古マンション価格の上昇が加速している。国土交通省が28日発表した6月の不動産価格指数(2010年平均=100)のうちマンションは、前年同月比8.6%上昇の130.1だった。この指数が130を超えるのは初めてで、約3年で3割上昇した。戸建て住宅の価格はほとんど上がっておらず、低金利や相続税の課税強化を背景にしたマンション人気が鮮明だ。
不動産価格指数の住宅地は1.5%上昇の98.2、戸建て住宅は1.5%上昇の100.6だった。マンションは40カ月連続のプラスで、関東地方(8.2%上昇)や近畿地方(10.3%上昇)がけん引した。マンションの指数は13年初めまではほぼ横ばいだったが、その後は一貫して上昇している。
(日本経済新聞 電子版)