世界中で人気を集める住まいの情報サイト houzz が14カ国、約23万人のユーザーに対して、リフォームに関する調査を行った。日本のリフォームユーザーは世界とどう違うのか。
日本の改修率は15%
今回の調査の中で日本の特徴が最も表れたのが「リフォームの実施率」だ。2015年にリフォームをしたかどうかという問いに対して、実施した日本のユーザーは15%だった(調査対象の日本人は約2500人)。これは14カ国中最下位の数字となる。表1を見てもらうと分かるが、日本だけ突出して低い結果となっている。
最も高いのはアメリカとカナダで61%。ついで、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、フランスといった順になる。いずれも新築よりも既存住宅の流通が多い国であるため、改修率も高いとみられる。
日本の平均は391万円
では、日本でリフォームしたユーザーの平均費用と世界各国のリフォーム費用はどう違うのか。日本の平均リフォーム金額は約391万円だった。これ は14カ国中9番目だった。最も金額が高かったのはドイツで651万円。ついでカナダが635万円。3番はアメリカで609万円だった。上位は日本に比べ て、1.5倍近く単価が高い。日本はリフォームに対してかける金額が低いことが分かった。
お金はあるが時間がない
最後にリノベーションの動機は世界各国と比べてどう違うのか。日本で最も高いのは「以前より検討していてようやく時間に余裕ができたから」がトップで 40%(。これは、米国や、ドイツといったリフォーム先進国でも同様だ。だが、各国と比較してやや日本独自というのが「以前より検討していてようや く資金の目処がついたから」が18%と全体的に低い割合だということ。これについてHouzz Japanの加藤愛子社長は「資金はあるが時間がない、というのが日本の特徴」と指摘している。
(リフォーム産業新聞)