1都3県の知事が内閣府に、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令するよう要請しました。感染爆発の瀬戸際に来ているようです。
感染症の拡大パターンについては、さまざまなシミュレーションが行われてきており、「感染症の世界史」の著者、石弘之氏によると、2 つの感染症の拡大パターンの予測があるとの事です。
コロナウイルスで同じ状況になるとは限りませんが、国立感染症研究所が作った、新型インフルエンザ流行の感染拡大のシミュレーションがあります。ある男性が新型インフルエンザにかかって電車で出社すると、4 日後には 30 人だった感染者が 6 日後には 700 人、10 日後には 12 万人に広がってしまうという驚く様な結果です。英国でのパンデミックでは1日当たりの新規感染者数は過去最高の5万7725人を記録して死者は1日当たり400人以上で、今までに8万2千人以上の人が亡くなっています。
もう一つ、米国の心理学者ミルグラム教授の「スモール・ワールド現象」といわれる数学的なシミュレーションでの仮説があって、米国中部のネブラスカ州の住人 160 人を無作為に選び、東海岸の特定の人物に知り合いを伝って手紙を受け渡せるか、という実験を行いました。その結果、わずか 6 人が介在すれば、まったく知らない人にまで届くことができました。これは「六次の隔たり」という現象で、各国でも同様の実験が行われましたが同じような結果であったとの事です。
この手紙をウイルスに置き換えて見ると、感染拡大においては大変な事態に陥ってしまうという事で、現在の感染拡大がある程度のレベルまで行ってしまうと、爆発的な感染拡大が起こる可能性があるという事なんですね。。
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