マスクを着用していれば感染の危険もなく外出できると人々が勘違いし、マスクが誤った安心感を与え、いろいろな対策の妨げにもなっている可能性もあります。自分が感染した場合に他人にうつさないために、という意識もありますが、自分が感染しないためにマスクを着けている人がほとんどで、着けていると安心感もありますが、その効果はあまり期待できません。それは今回のコロナ禍以前からも感染予防に対して言われてきた事です。
マスクを着けても、吸い込む空気の全てがフィルター部分を通るわけではありません。実はほとんどの空気が、マスクと顔の隙間(すきま)から入り込んでいます。
北九州市立大学の白石靖幸教授がマスク着用時の空気の流れを数値流体力学でシミュレーション解析。マスクを着けた場合、マスクの顔への密着度がよくない場合はマスクを通して吸引している空気は約1割で、横の隙間から吸っている空気が約9割に達するという結果。
自分への感染リスクを抑えるうえでは、マスクよりソーシャル・ディスタンスと手洗いのほうが効果的で、自分が感染した場合に他人への感染リスクを抑えることではマスクは大変効果があり、重要な役割があります。研究結果として報告されていますが、コロナウィルスは感染者がサージカルマスクをしていれば、ほぼ完全に他人への飛沫感染を防ぐことが出来て、サージカルマスクをしている人からは飛沫等でうつされることはない、ということ。
自分が吐き出す空気を吐き出し気流といい、流体力学の言葉ではジェットと呼ばれるそうで、その気流は拡散せずにまっすぐに進み、マスクと顔の隙間を通らずにマスクを通過します。このように、上記のデーターからもサージカルマスクをしている感染者からはうつる可能性はほぼないことが分かっています。もしもマスクをしていない人を見つけたら近寄らないようにする、周りがマスクを付けていない環境に身を置くのを避けるのが得策ですね。
ファッション性の高いウレタンマスクが普及していますが、自分への感染リスク、他人への感染リスク共に効果がないとの事。その性能はガーゼマスクよりも劣る様です。
それ以外のマスクのメリットとして、マスクをしていると吐き出した空気は拡散されにくくなり、それを再び吸うと温められ、湿度も適度にある空気を吸うことになり、のどや気管を保護できるという利点があります。そして机、ドアノブ、スイッチなどに付着したウイ ルスが手を介して口や鼻に直接触れることを防ぐことから、ある程度の接触感染も減らすことも考えられます。
何も意識せずに普通にマスクを付けていると、もれ率は100%近くで、正しいマスクの装着によっては、自分への感染リスクをある程度は抑える事も可能で、いろいろな検証を見ましたが、もれ率を50%ぐらいまで持っていくことも可能なようです。正しいマスクの装着方法は下の動画を参照して下さい。
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