樹木希林的 死生観と哲学

いままで誰も経験したことのない超高齢化社会に突入して、今ほど「老いる覚悟」とか「死ぬ覚悟」が求められる時代はないのかと思います。

そのような時代の中で樹木希林という昭和を駆け抜けた女優さんがガンで亡くなりました。最近ではパルムドールを獲得した映画「万引き家族樹」にも出演していて、女優としての演技力も認められていて、栄誉ある賞もたくさんもらっております。

樹木希林は、がんを患い生き抜いた、人生の達人というか、いろいろな本質を見抜いておられるお方で、死ぬための生き方がとても素晴らしいと思いました。自分の体験に基づいた講演も行っており、自ら患った乳がんに関して、多くの女性が切ないほど医者を信じて、かわいそうなほど言われたことを守っているという現実を訴えていたようです。

2004年の最初の乳がんは除去手術を行いましたが、2013年には全身にがんが転移。それ以降の手術は行わず、そして、抗癌剤治療も受けず、女性ホルモンは少し飲んで異変を感じやめて、ピンポイントの放射線治療は少ない回数で続ける等、病気や苦痛との戦いはあったようです。

生活の質を下げてまで治療するのに意味はあるのかという思いや医療に対しての疑問が、食べたいものを食べて、飲みたいものを飲んでという、当たり前の生活の質を低下させないで、仕事をしながら元気に生活できる状態を作り上げ、残された時間の中で、最も大切なことを考え、そして治療に明け暮れるよりも、女優としてやり遂げる道を選ばれ、最後の時間を有意義に過ごされたのかと思われます。。

最近見た映画では「あん」そして是枝監督の「万引き家族」「海街diary」「そして父になる」等がありますが、どれも個性的な演技で惹かれ、女優としてたくさんの栄誉ある賞をもらうことも出来た様です。是枝監督や大森監督自身も本質を見抜いてひょうひょうと語る希林さんには惹かれていた様です。

自分にはこのようなストイックな生き方は到底出来ないかと思いますが、メディアを通して多くの人にこのような生き様を見せてくれた希林さんに感謝です。

 

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