地震の前兆現象(宏観異常現象)

宏観異常現象

地震の前に起こる前兆現象として宏観異常現象というものがありますが、特殊な現象ではなく、地盤面下で起こっている目に見えない大きな自然現象が地表面に表れてくるものです。日本では一般的に認知されていないのと、宏観現象を観測研究している方もたくさん居られるのですが、どうしても統計的に立証される段階にはなく、それに曖昧な主観が入ってしまいますので普及自体もなかなか難しいところかと思われます。

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中国では宏観異常現象の研究は地震を予知出来るレベルまで進んでおり,科学者から民衆まで10万人以上が動員され、中国3000年の地震記録を詳細に調べ、住民が体験した地震の前兆現象をまとめたデーターがパターン解析されて地震発生予測が行われています。住民自体の教育も徹底していた様です。たとえば、井戸水の水位とか、家畜・ペット・身の回りの野生動物の挙動などを日常生活の中での異常があれば報告するものでした。中国地震局によって地震予知がなされ中国の海城地震(1975.2.4)を始め、それ以降も事前予知に成功しており、実際に避難命令が出され、学校の閉鎖、住民避難等の対応処置がとられ被害を最小限に食い止めています。

 

宏観異常現象の代表的なもの

⚫︎地下水の変化

水位の上昇・下降、濁り、匂い、噴き上げ、枯渇など

⚫︎気象現象

空の色や雲の形、月の色が普段と違っているなど

⚫︎地鳴り

雷のような音、風が吹くような音、空砲のような音など

⚫︎動物の異常行動

普段と違って暴れる、鳴く、吠える、逃げだすなど

 

日本の地方自治体でも積極的に宏観異常現象の情報収集を行っているところもあり、とにかく、何か異常を感じたら 防災の意識を高めておくのも良いかと思われます。

 

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