■コストの下がらないLED電球
デフレスパイラルでものの値段が下がる中でLEDの電球関係は頑なに高価な値段を維持しています。
メーカー同士の協定で下げない様にしているのかと思っていましたが、原料となる高コストの窒化ガリウムや白色LEDの製造工程の複雑さでコストが落とせず、電球自体が白熱球のようにシンプルではなく回路基盤や放熱構造等、下の写真で見ただけでも電球というよりも機械の様で、今の価格もしょうがないかなと思ってしまいます。
たとえばLED電球の耐久性が100円の白熱電球の20〜40倍ありますので価格が2000円〜4000円でも納得は出来ますよね(笑
明るさの表示も消費者にはわかりづらく表示されていて、60W相当等の表示もあるものもありますが、実際には交換すると少し暗い感じになってしまうものも多いです。
LED電球は決められた明るさの基準が以下の様にあります。
少し前のものは拡散せずにもっと暗い感じでしたが、最近の国産メーカーのものは光の拡散や発熱に対して研究・開発を行なっていますので信頼のおけるものですが、価格自体がまだまだ高くて先行投資としても白熱電球の様に簡単に交換出来ないのが現状です。
明るさや耐久性を考えれば安い外国製のものを使うよりも少し高くても国産を使った方が得策です。その国産品でもLED自体の耐久性よりも使われている回路の耐久性の方が問題かと思われます。国産品でも1年以内に切れたと言う報告も相次いでいる様ですので要注意ですね。熱の影響が大きい様ですが、国産の新製品ほど改良はされていると思いますが。。
■LED電球使用の注意点
結構、知られていないのが照明器具によってLED電球は白熱電球から付け換えて使用できない場合があります。
大きさが異なる場合は当然ですが、密閉形照明器具や、調光器の組合わせ、ダウンライト等の断熱施工照明器具での使用など使用条件に適合したものを選定する必要があります。
特にダウンライト等の断熱施工照明器具の場合はLED電球の発光部はほとんど発熱しませんが口金が発熱しますのでそれによりランプの寿命が短くなったり、故障したり火災に至る可能性もあります。メーカーでも対応商品を出していますので必ずそれを使いましょう。
断熱施工照明器具構造